オトナキャンプ!!

当たり前の毎日を抜け出して      森の中で過ごす特別な時間

上高地・涸沢カール(長野県松本市安曇)

2023/10/1-4
50年ぶりの上高地!  涸沢カールに行ってきました。

早朝に家を出て、日曜日の朝9時、小雨降る沢渡市営第三駐車場に到着。昨日も天気が悪かったせいか、入庫待ち渋滞など一切なくむしろ閑散としています。

30分ほどバスに揺られて、上高地バスターミナルに到着。この頃には雨もすっかり上がっていました。

ランドマーク的存在の合羽橋まで徒歩5分。
う~ん。さすがに半世紀の時を感じます。小学生だった頃、この世にこんなきれいな場所があるのだろうかと、激しく感動したのを覚えているのですが、今となっては人でごった返す観光地と化しています。ちょっと残念。

感傷に浸る間もなく、とにかくリュックを背負っての初めての本格登山なので先を急ぎます。途中出てきたお猿さんなど眺めながら、

小一時間で明神館に到着。今日はほとんど平地のハイキングコースです。

ちょっとひらけて、それらしい景色になってきました。

プラス小一時間で、徳沢園。持ってきたおにぎりを食べます。まだまだ元気です。

更に歩くこと小一時間、トータル3時間のハイキングで本日の宿泊地、横尾に到着です。お疲れ様でした~。

早速テントを張って周辺散策。平日に登山をしている人の中には、中高年の夫婦らしき人達も多いのですが、なぜか皆とても仲良しに見えます。み~んなが幸せだと、世界が平和ですね。

早々に夕ご飯を食べます。やっぱり少し疲れましたかね~。

雨が降ったわけではないのですが、翌朝テントがだいぶ結露していました。結構寒かったです。

そして、ここからがいよいよ本番。登山届も出したし、モンベルの野あそび保険にも入ったし。いざ出発!

いきなりの急登。

お~。

休憩適地と言われる本谷橋。途中ちょっときつかったので、下山してくる人に、「本谷橋はもうすぐですか?」って聞いたら、「あと5分位ですよ。大丈夫です!」って励ましてくれました。ありがとうございます!

河原に下りて、しばし休憩。

水がきれいです。

昨日は天気が悪かったのですが、今日は打って変わっての晴天。正に秋の登山日和です。涸沢カールの紅葉見頃予報によると、10月3日から見頃とのこと。明日です!

テント場はガレ場でゴツゴツしているので、下に敷くコンパネという板を貸してくれるそうなのですが、枚数が限られているので、先を急ぎます。

今日は月曜日ですけど、混んでいるのでしょうか。最近はネットで事前情報が溢れすぎているので、心配です。トイレ待ち行列が半端ないらしいです。

ここは道なのか。って言うか、こんなところに道があること自体不思議です。
山では、すれ違った人に挨拶をする習慣がありますが、またまた下山してくる人が、「行ってらっしゃい! もうすぐですよ。上は絶景です!」って言ってくれて、元気が出ました。帰りは自分も誰かに言ってみよう。

山の上の方が黄色くなっていますね。

ついに涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐にたどり着きました。テント場に近い涸沢小屋の方へ進みます。

お~。紅葉してます!

写真を撮りまくりながら、テント場についたのは12時過ぎ。

ありゃ。コンパネありません。遠くから4、5人がコンパネを運んでいるのが見えました。あれが最後だったのね。。

設営後の周辺散策。ヒュッテの入口です。

少し赤が足りない感はありますが、いい感じに紅葉してますね。圧巻です。

ヒュッテのテラスでくつろぎましょう。

フランクフルト、名物おでんにカレー。&もちろん、ビアー!

テーブルが一緒になったベテランさんとお話したのですが、やはり今日は最高のようです。「もう少し遅くなると寒さが厳しくなるし、そうなると一部落葉してくるので今がベストと思っていいですよ!」って。しかもこんなに天気が良いのは珍しいとのこと。2時を過ぎるとだいたい霧が下りてくるらしいです。

だいぶテントが増えてきました。これは夜迷子にならないように気をつけないと。

受付を済ませて、許可証を付けてから、

涸沢小屋の方へも行ってみます。

小屋に上る道はなかなか急です。トイレのためにここを行ったり来たりするのは厳しいかも。ちょっと遠くなるけど、トイレはヒュッテに行くことに。
明日の朝食用にパンを買いました。パンパンです!

テントに戻って、ネスカフェの「ふわラテ」。至福のひと時ですね。普段あまりこの手のものを飲みませんが、疲れた時は甘い物が沁みます。この後することもないので、少しお昼寝してみました。

楽しみにしていたテントの夜景。これが見たかったんですよ~。きれいに写真に撮れましたね。紅葉のピーク時には1000張とかになるらしいのですが、今日は200張くらいでしょうか。それでも十分。きれいです。(トイレも全然並ばないで大丈夫だったし。)最高!

4時過ぎ頃。辺りがざわついてきました。朝一番で、奥穂高などに登る人達でしょうか。

朝です。明けてきました。

これが噂のモルゲンロートか。山に朝陽が当たってきれいです。

白くなったお月様もなかなかです。

夕べはどうやら氷点下にはならなかった模様。予報ではー4℃とかでビビっていたのですが、むしろ暑くてカイロを貼った靴下を脱ぎました。

遭難事故って結構多いんですね。びっくりです。気を引き締めていきましょう。

今日も晴天。涸沢カールの中のパノラマコースを一周してから帰ろうと思います。

ん? 靴はちゃんと履きましたけど、地図には、パノラマコース、お花畑とかって書いてあったので、もっと簡単な遊歩道的なものを想像していました。いえいえ。違いますよ! もうほとんど、”ザイテングラート” まで行っちゃう勢いです。(それはちょっと言い過ぎか?!) 飲み物とか持ってくればよかったです。いや~、とにかくこれにパノラマコースっていう名前をつけちゃいけません。ごっついです。

下から見えていた紅葉の中を進みます。

何だか昨日より紅葉が進んでいるような気がしませんか?

テントを撤収して、そろそろ下山しましょう。

見納めです。もう写真が多すぎて収集つきません。全部で800枚以上ありました。

今日は、一気に小梨平まで行きます。コースタイム6時間。頑張ります!

下りの方が膝に来るんですよね。慎重に。慎重に。今日2度目のソフトクリーム。今朝も涸沢小屋で食べましたけど、徳沢園に着いたらもうランチの時間が終わっていたので、ソフトクリームを頂きました。同じようなペースで上からずっと一緒に下りてきた人たちが何組かいたのですが、み~んなここでソフトクリームを食べています。

さすがに6時間は疲れました。小梨平に到着したのは、4時くらい。

お腹がペコペコだったので、何よりまずご飯。最後の方は二人で、飯食わせろ~とか言いながら歩いていました。「食堂 Open。どなたでもどうぞ。」ありがたやありがたや。

久しぶりのちゃんとしたご飯。山小屋では、テント泊の人に食事の提供はないし、売店ではカレーとかおでんしかないし、軽量キャンプ飯は尾西アルファ米なので、ここでこんなに美味しいソースかつ丼やら、かつカレーを食べられるのは本当にありがたいことです。

木立に囲まれたきれいな平地で、合羽橋からもすぐのキャンプ場です。

明るいうちにテントが張れてよかったです。毎日張ったり撤収したりを繰り返しているので、だいぶ手際よくなりました。

クマの目撃情報が多く、先週も近くで襲われた人がいました。これは食品庫で、寝る時は食料をテントに置かず、全部この中に入れて下さいとのこと。

夜から雨になりました。上ではみぞれが降ったようです。

朝起きた時は、まだ少し降っていたのですが、ご飯を食べているうちに小雨になってきたので、せっかく持ってきた雨具を着て大正池へ向かいます。

途中、合羽橋のお土産物屋さんで温かいアップルパイを。

この辺りには、まだ立ち枯れの木が少し残っています。

どうしても来たかった大正池
子供の頃来た時に、どしゃが流れ込んで、いずれ埋もれてしまうと聞いて、なんだか儚く強烈に記憶に残っていたので、もう一度見てみたかったのです。埋もれてはいなかったけど、枯れ木はほとんど倒れてしまっていて、昔の美しい面影はなくなっていました。しばし50年前に思いを馳せます。

焼岳は今も活火山で、時折噴煙をあげているそうです。

童心に戻って少し水遊び。

最後の撤収。帰ります。

本当は、白骨温泉が近いということで、立ち寄りたかったのですが、今日家までたどり着かないといけないので、さすがにそれは、Too Much ということになり、松本市内で、グーグルさんに教えてもらったお蕎麦屋さんで十割蕎麦を食べることに。

いつもなら農産物直売所にも寄りたい所ですが、ちょうどお蕎麦屋さんに農家直送の梨が安く置いてあったので、そちらをゲット。満足。満足。帰ります。お疲れ様でした~。